水質浄化案 メモ

あおもりくま総合研究所

2008/09/25:メモ

一定量の面積をもつ湖沼などの水質浄化についてはヨシ(またはアシ(葦))などの植物が効果的ということが広く知られている。
そこで、ヨシの性質などを考え、以下のようにヨシのメリットや再利用などを考えてみる。

ヨシの性質と利用価値など

 ・成長速度が早く、繁殖力が非常に強い。地上部は刈り取ったものを水面に放置するだけで節から芽と根が出る。種でも増える。
 ・二酸化炭素をよく吸収し、1年ごとに地上部は枯れる。地上部も資源として刈り取れば資源として利用できる。
  ・葦ペーパー(アシの繊維で作られた紙)など樹木を伐採して木材チップとするよりも環境に優しい。(木材から葦への転換の研究を希望)
  ・粉砕して固めれば、合板や断熱材。壁への使用により吸湿材などに転用できないか。(建築資材への利用)
 ・地下茎が複雑に絡みつくため、浮島のようになるまで増殖する。水鳥の安全な住処や営巣地として重要。
 ・簾(すだれ)などの工芸品。細いものは茅葺屋根などに利用可能。

湖沼などでの利用価値

・水質浄化の能力が非常に高く、富栄養化による青潮(淡水性植物プランクトンの大発生)の予防になる。
・浮島のように水上に浮かべられるため、湖岸に定着するよりも、移動や撤去などが可能なように水上に群生を作れる。
・浮島の下は小魚やエビなどの隠れ家や、卵を産み付ける産卵場所としても有効。湖沼の水産資源を増やせる。
・増えすぎた場合、不要な部分を切断してボートで曳航し、水揚げした後に粉砕し堆肥や固形燃料(木材ペレット)などに加工できる。





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