使い方を忘れるのでウェブ上にメモっておく。初めてこのアプリケーションを使う人の参考になればいい。
また、このページは初心者向けなので、もっと詳しい情報が欲しい人は他のサイトで調べて欲しい。

Rjeloop3.exe の使い方

各項目と数値の意味↓
---------------------------------------------------------------------------------------
質問形式
L:Length of one side of square frame, mm ....    正方形フレームの1つの側、mmの長さ
N:Number of turns of wire on the frame ......    構造上のワイヤーの回転の数
D:Diameter of wire, milli-metres ............        ワイヤーの直径、mmの長さ
R:Ratio of (winding pitch)/(wire diameter) ..     ピッチ((巻線の中心同士の距離)÷(ワイヤー直径)=値(ピッチ)
F:Frequency, kilo-hertz .....................          設定周波数、キロヘルツ

---------------------------------------------------------------------------------------

回答結果
Inductance .................        インダクタンス
Inductive reactance ........     誘導のリアクタンス
HF loss resistance of wire .   ワイヤーのHFロス抵抗
Radiation loss resistance ..    放射線ロス抵抗
Self-resonant frequency ....   自己共振する周波数

Total capacitance required .   完全なキャパシタンス
deduct stray capacitance    浮遊容量
Setting of tuning capacitor.   必要なバリコンの容量
Approximate coil Q .........     近似のコイルQ
Receiving sensitivity ......     受け取る感度

Width of winding ...........       巻き幅。
Total length of wire .......      ワイヤーの長さの合計

Impedance seen across loop .  ループを横切って見られたインピーダンス。
Impedance seen by Receiver . レシーバーによって見られたインピーダンス。
    大昔、2ちゃんねるの某スレッドで訳語修正のお世話になりました。


DOS窓を出します
  画面はWindows2000です

スタート>プログラム>アクセサリ>コマンドプロンプト
スタートメニュー アクセサリ コマンドプロンプト

>us [Enter]キー
us と入力してエンターキー

英語モードになりました。
英語モードになりました

>D:[Enter]キー Dドライブに変更
( Rjeloop3.exe は、できれば他のドライブのルートに置くこと。例えば Dドライブのルート )

このDOS窓にDドライブに置いたRjeloop3.exeを放り込む↓

ドライブの変更とソフトウェアのドロップ
このまま、[Enter] キーを押してみよう!


Rjeloop3.exeが起動しました

Cを2回押してスキップしましょう。



計算する

LNDRF をそれぞれ下段の赤で囲った部分で聞かれるので入力します。



例えば・・・

 L  Length of one side of square frame, mm ....420    (42cm角のループにしたい)
 N  Number of turns of wire on the frame ...... 17   (17回巻きたい)
 D  Diameter of wire, milli-metres ............  1   (1mmの導線を使います)
 R  Ratio of (winding pitch)/(wire diameter) ..  1   (間隔は1mmにします)
 F  Frequency, kilo-hertz .....................530   (アンダーラインの周波数は530KHzとします)



計算結果が表示されました



真ん中の Total capacitance required .   254 バリアブルコンデンサの容量が254pF必要ということです。
下の   Total length of wire ....... 28.56 導線の長さが28.56m必要だということです。

ここの数値はダイソーの100円ラジオや標準規格のバリアブルコンデンサ(バリコン)の容量である260pFを基準にしています。
入手できるのであれば330pFなどの容量の大きいものや、小さなポリバリコンではなく、金属製の大きなエアバリコンをオススメ。
続けるときは C キー を押すと内容がリセットされる。




初心者はここから

結局のところ、初心者は何をしたら良いのか見当もつかないかも知れないので、何をしたら良いかズバリ書きます。

図解によるLNDRFの意味

記号入力値単位説明(お約束)
L420mmループ枠を小さくすれば多く巻かなきゃなりません。大きくすると少なくて済みます。
巻きつける枠の大きさを決めてください。大きいループの方が性能は上がります。
N17巻き数です。ここで何回巻いたら、持っているバリアブルコンデンサの容量になるか、何度も変えて弄ります。 微調整はここでやります。
D1mm使う導線の太さを入力します。太く伝導率の良い金属の方が高性能です。(銅など)
既に使う線の太さが決まってるならここは同じ数字を毎回入力してください。
R1mm導線同士の空ける間隔を入れます。
いくらか空けた方が線間容量が減るので、空けられるだけ空けてください。
1mmを入力しても基本的に1.05mmと表示されます。
F530下限KHzここの数字は決まっているので530で固定です。
日本のAM放送の周波数の下限は530KHzだからです。
AM放送の周波数がもっと幅広い場合は、500KHzなど数値を減らします。

とりあえず、持っているバリコンの容量と、目的のループ枠のサイズで妥協できるサイス、使用する導線の太さを固定しましょう。
厳密に作るのであればループの枠の大きさも可変する必要がありますが、持っているバリコンの容量と同じか、それより低くなればOKです。
あとは、Nの巻き数でバリコンの容量がどのように変化するか確認しましょう

例えば!


30cm角のループで、バリコンは260pFを持っている。導線はホームセンターにあった 0.3mm のがある。
バリコンが 260pF を超えないようにするには何回巻けば良いのか。

とりあえず、300mm/17回?/0.3mm/ピッチ1mm/530KHzまで対応でどうだ!・・・

[操作手順]
300 [Enter]
 17 [Enter]
0.3 [Enter]
  1 [Enter]
530 [Enter]

あれ? 287pFのバリコンが必要なのかぁ。バリコンの仕様を変更したくないから巻き数を増やしちゃえ!


C キーで計算結果をクリアしてやり直し。

バリコン容量が足りていない(260pFのVCに対して287pFを要求された)のなら巻数を2回増やしちゃえ! 19回でどうだ?

ええと、300mm角で、19回に巻き数を増やして、あとは条件は同じで、0.3mmの太さの導線と、ピッチは1mmで530KHz・・・っと。
アレ?、236pFかぁ・・・今度はバリコンの容量に余裕が多すぎたな・・・巻数を1回減らしてみよう

300 [Enter]
 19 [Enter]
0.3 [Enter]
  1 [Enter]
530 [Enter]


C キー で内容をクリア

じゃあ、他の条件は一緒で、巻数を中間の18回にしてみようっと。
300mm角で、18回巻。 0.3mmのエナメル線に、ピッチは1mmで、530KHzっと・・・

300 [Enter]
 18 [Enter]
0.3 [Enter]
  1 [Enter]
530 [Enter]

おお、今度は 260pF でピッタリだ。



こんな感じでパパパン!、パパン! パパパパン!ってキーを叩いて巻き数を調整しながら持っているVCに一番近くなるように調整する。
慣れると「うぉ!行き過ぎた」 「おわ!減らしすぎた!」 「よっしゃー! ピッタシ! さすが俺様!w」 てな感じにサクサク調べられる。
慣れるのも早いと思うし、材料が決まっていれば真ん中のVC容量だけに気をつけるだけで、弄るのは巻き数くらいのもの。

もし、ワイヤーを巻くときに隙間を取れるなら

300 [Enter] ←四角の1辺の長さ(300mm=30cm)
 18 [Enter] ←巻き数(18周という意味)
0.3 [Enter] ←ワイヤーの太さ(巻き線の直径)
  1 [Enter] ←ピッチ(隣り合うワイヤーの中心同士の間隔)
※ビニールの皮膜だとその分の厚さも加わるので、密着巻きでもエナメル線意外は2mmや3mmになる
530 [Enter] 

ここを3mmとか5mmとか10mmとか空けてみると良い。
巻くときの隙間を変化させると、線間容量が変化して、違った結果を得られる。
つまり、巻いているワイヤーの隙間がコンデンサの性質を持ってしまうので、より高性能なループを組むのであれば設計できる範囲で隙間を設けること。
その隙間はピッチのところに入力する。

 
という感じでやるのだ! 分かったかな?


まとめて作り置き

DOSアプリって何よ? 計算面倒くさい! って人はこちらをどうぞ。

2008/02/02追加
2008/02/14編集(総巻線長訂正および用途項目追加)
L

一辺長

mm
N

巻回数


D

線直径

mm
R

ピッチ

数値
F

設定
周波数
530KHz
default
バリコン
必須容量
pF

260pF
を希望
Inductance

MH
Inductive

OHM
(Ω)
総巻き線長


coil

Q


300 18 0.3 1 530
260 347.5 1157 21.6 104



330 17 0.3 1 530
256 352.6 1174 22.44 102
400 15 0.3 1 530
254 355.5 1184 24 97
435 14 0.3 1 530
260 347.2 1156 24.36 94
LNDRF260pFMHOHMmQ



750 12 1 2 530
262 344.0 1145 36 263
850 11 1 2 530
261 345.3 1150 37.4 256
LNDRF330pFMHOHMmQ
820111.53530337267.389036.0354
940101.53530333271.190334.6347
110091.53530326276.292039.6339
LNDRF330pFMHOHMmQ
10001125530335269.289644.0456
11501025530324278.292646.0454
1300925530328274.791546.8444
 

ピッチ違いによる変化

■ピッチだけ変動(必要なバリコンの容量がガンガン上がる?)
pFMHOHMQ
300180.31.05530260347.5115721.60104
300180.32530301299.499721.60115
300180.33530336268.789521.60115
300180.34530366246.782221.60112
300180.35530393229.676521.60108
300180.36530418215.671821.60104
300180.37530443203.767821.60100
300180.38530446193.464421.6097
300180.39530489184.361421.6093

■260pFに大体適合するように調整(ピッチにと巻数と長さが増加するが、抵抗値とQはあまり変わらないなどの現象が・・・?)
pFMHOHMQ
300180.31.05530260347.5115721.60104
300200.32530251359.3119724.00124
300210.33530259348.8116225.20127
300220.34530262344.3114726.40127
300230.35530263342.5114027.60126
300240.36530264341.8113828.80123
300250.37530264341.6113830.00121
300260.38530264341.3113731.20117
300270.39530265340.8113532.40114




ダイソー100円ラジオのバリコン 260pFを基準とした計算結果


RJELOOP3 計算結果一覧(ダイソー100円ラジオのバリコン 260pF を利用することを前提)
2008/02/02移動
L

一辺長

mm
N

巻回数


D

線直径

mm
R

ピッチ

数値
F

設定
周波数
530KHz
default
バリコン
必須容量
pF

260pF前後
を希望
Inductance

MH
Inductive

OHM(Ω)
総巻き線長


coil

Q

1000
14
0.5
30
530
258
334.2
1113
56
133
950
15
0.5
32 530
259
332.1
1106
57
130
900
16
0.5
32
530
256
335.3
1117
57.6
130
850
17
0.5
32
530
258
333.6
1111
57.8
129
800
18
0.5
31
530
258
333.5
1110
57.6
129
750
19
0.5
30
530
262
329.1
1096
57
128
700
20
0.5
28
530
263
328
1093
56
130
650
22
0.5
27
530
258
334.1
1113
57.2
129
600
25
0.5
27
530
256
334.2
1113
60
123
500
25
0.5
18
530
260
334.1
1113
50
144
400
30
0.5
14
530
258
338.5
1127
48
149
320
34
0.5
10
530
256
342.9
1142
43.5
161
L
N
D
R
F
pF
MH
OHM
m
Q

ついでに、もっと大きなループの場合
L

一辺長

mm
N

巻回数


D

線直径

mm
R

ピッチ

数値/mm
F

設定
周波数
530KHz
default
バリコン
必須容量
pF

260pF前後
を希望
Inductance

MH
Inductive

OHM(Ω)
総巻き線長


coil

Q

1200
12
0.5
32
530
257
334.0
1112
57.6
130
1400
11
1
20
530
258
330.7
1101
61.6
249
1600
10
1
22
530
256
330.7
1101
64
242
1800
10
1
36
530
262
318.4
1060
72
213
2000
9
1
34
530
258
322.8
1075
72
215
L
N
D
R
F
pF
MH
OHM
m
Q

おまけ・・・丸七の100円AMラジオをパーツ取りとした場合

巻枠(一辺)巻数線の太さピッチ下限周波数バリコン(pF)
200360.51.2530157
250300.51.2530156
300260.51.2530156
350230.51.2530158
400210.51.2530155
450190.51.2530159
500180.51.2530152
600160.51.2530148
700140.51.2530154

aomorikuma的あとがき

( ´(Д)`)y━~~~ ぷっはー疲れた 特に計算

 感想はこちら

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