MAP 青森県青森市駒込(地内)田代元湯
40.707946,140.899095 All About Tashiromotoyu 2012 (Komagome,Aomori City Aomori prf. Japan) Wild Spa
イベントは突然やってくる?・・・否、同類
は似た様なことを考えるらしい
2012/06/24 写真追加+レイアウト&加筆修正
2012/06/21 誤字脱字&レイアウト一部修正
2012/06/18 加筆修正
2012/06/17 ページアップ
今年の田代元湯はどうすっかなぁ・・・そう自分のブログに書いてたら、古いネット友達が、田代元湯の直近の情報を書いているブログのリンクを貼ってくれ
た。 で・・・拝見して驚いた・・・
友蔵さんのブログつがるレール
ウェイには、最後の吊橋が半壊し、最後まで残っていた2階建ての木造建屋も半壊(全壊?)という情報。いや、橋が落ちるのも建物が壊
れるのも時間の問題だったとはいえ、やはりそうなってしまうと驚いてしまうだろう。
去年は仕事が忙しく、更に1ヶ月以上も弘前に通勤していたこともあり、行く機会を逃し続けて冬になってしまった。地震の影響もあったし、車の買い替えやら
何やらで2011年という年はあっというまに過ぎていた。
まぁ、新車であの林道をいきなり走ってエンジンでも擦ったら洒落にならないということもあった
だろう。せめて行く前に確認せねばなるまいと、友蔵さんのブログに「どこらへんまで行けるか」「最初の林道は車で普通に行けそうか」などを聞いてアクセス
は問題ないことを知った。むしろ車で近くまで行ける反面、最後の橋が来る人を拒むような状態だという。
そうか・・・とうとうあの橋が壊れてしまったのか・・・、Wikipediaの立項は
オラがやったし、ネット上ではオラの関連
記事やページがかなり上位に検索される。最新情報を行って確かめてこないとやっぱりダメだろうな・・・そう思っていたところにメールの着信(携帯ね)。
メールの差出人は青森県内でも有数の温泉ブログを誇るプンタさん。彼とは以前にタヌキ
の湯の製作者集団「下湯愛好会」の一人であったオラという立場で
ネットで知り合い、居酒屋で開かれたOFF会にも呼んで戴いたし、mixiでのマイミク関係にもある人だ。
そこへマイミクのプンタさん曰く、そのブログの同記事にレスをしていたシドさん(こ
のHNには充分な見覚えがあったが別人か
もしれないと半信半疑であった)と次の日曜に田代元湯に行く計画で、一緒に行きませんか?という内容。
元々、思いつきだけ
で行動するオラではあったが、これは好機であると思い、迷わず行くと返信した。
そして当日は台風の影響か、土曜からちょっと雲行きが怪しくなっていて、多少の心配もあったのだが・・・雨・・・。しかし、下湯でごちゃごちゃやってた
時なんて、豪雨の中でも風呂に入ってたもんなぁ。こんなの気にしたもんじゃない。
待ち合わせ時間を15分ほど繰り上げてもらったものの、日曜なのに何でこんなに道路が混んでるんだよ!って感じで、待ち合わせ時間2分前に到着・・・あ
ちゃー・・・オラとしたことが。車に乗って待っているであろうプンタさんを探すオラ・・・あ。たぶんこの人だ!
2012
年6月17日(日)8:
45 小雨降る八甲田に突入開始!
そんな感じで陸軍墓地の前を出発。 先導はオラです。
小雨が降ったり止んだりの天気であったが、途中から霧が濃くなり雨がパラつく始末。 山の天気は変わりやすいので、行ってみないと分からないのはしょう
がな
い。(当然、危険を承知で自己責任は常識)
雨の山間部で川ともなると、土砂崩れ、地滑り、鉄砲水、土石流、倒れそうな木が本当に倒れて来るなんてことがあると思う。無いと思う方がありえないのだ。
何があるか分からないということを事前に想定する。そしてその気配があるかどうかは見て判断するしかない。
斜面の一角から水が激しく噴出しているとか、川がとても濁っている(その濁り具合が普段の色とどう違うのかも含めての違いだよ)だとか。 削っている斜
面の表面にひび割れが入っていないかとか、見るべきところは沢山ある。
あと、こういった削られてしまった山の近くでは、そんな事態なんて確率的に急上昇するんだから、何をどう観察するかで自分の身を守れるかどうかが決まる。
もちろん、誰かを連れて行った場合には、その誰かを守らなければいけないし、今回のように、別にそれぞれが一人で完結する行動ができるような場合には心配
後無用であるとしても、異常を誰かが感じたら言うのも必要。
「おーい、ここ渡れるぞー」とか、「ここアブなくね?」とか、「うぉ!ここめっちゃ滑る!」とか、「いや、これは・・・危ないでしょ」とかね。 |
地震が頻発していれば土砂災害の危険もあるのだが、寝ているオラを起すほどの地震はここ数ヶ月では2度あったくらい。だから土砂崩れが起きているのな
ら、とっくに行ける状態では無かろうとも言える。様子が怪しければ撤退も已む無しである。
ちょっと早かったので
銅像茶屋に寄ろうと思えば寄れたかも知れないのだが、シドさんも早めに現地に着いているかも知れなかったし、茶屋を過ぎていつもの場所から林道へ入る。
なぜか、この時は陽が出てたけど、すぐにまた小雨になる。道路は事前にブログで確認していたとおりフラットで非常に走りや
すかった。情報によれば工事用の道路の方に酷い地滑りがあったようで、通行不可能となったらしく、この道路は洗掘(せんくつ)された部分は一度削ったよう
で、下までバリケードも無く通行が可能ということだ。
ありゃ本当だ! バリケードが無い!(9:06)
一応、対向車が来るかもしれないという危険予知(KY活動)を実行しつつ数分で駐車場に到着。
事前に確認してたとはいえ、本当にバリケードが無かった。
シドさんはまだ到着していない様子で、待ち合わせ時間まで少し早かったが到着。
プンタさんどうする?下まで行ってみる?って話になったが、ここでアク
シデント発生・・・
なんと、プンタさんの車の右後輪がパンクしてしまった。手際良くタイヤを外すプンタさん。
外したタイヤを見ると釘が刺さっていて、泡がプクプク・・・。
でも、釘の頭が減っていたし、そんな太いクギでもなかったので、林道でパンクしたとも限らないような・・・???
そうこうしているうちに待ち合わせのシドさん到着・・・ん?・・・2人?・・・なんと、ブログにリンクのあるクーネイさんが
運転して登場。
プンタさん以
外は何度も田代元湯の訪問と掃除経験があり、野湯のベテランンが3人も揃ってしまった。
挨拶も終え、話もそこそこにみんなで下まで行ってみる事に。
20mほど手前のカーブ内側に広い土の路肩があり、そこに車を停めて獣道に入る支度をする。
どこかのブログでは工事用の仮設ハウスを置いていた場所らし
い。
獣道入り口の向こう側に見える工事場所も、大して何か変わったような感じも無いようなあるような・・・
みんなさっさと道具を取り出して歩き始める。その後ろをついてくオラ。
で、歩き出した全員がデッキブラシを持っているという光景に思わず笑ってしまっ
た。みんな準備万端じゃん(笑)。
何せ、ここはとんでもない量の雪が積もる(5mとか10mとかそんなレベル)ので、掃除道具が何トンもの雪でペシャンコになってしまうことだってある。そ
れに今年の掃除はまだのようだったので、打ち合わせなくとも全員がそれぞれに必要な道具を持参しただけで、やはりみんな掃除する気に満ち満ちている
(笑)。
さあて、今年の入り口の風景を1枚・・・うむ。かなり茂ってはいるが道っぽいものがある。
これじゃー看板が無いと素人じゃどこから入るのか見当も付かな
いだろうな。
まぁ、地べたに足が付くんだから藪がどうとかは無視できるし、とりえあえず問題なかろう。
こんな山奥にサンダルやハイヒールで来る一般人は居ないだろう
し
。夏ならオラもサンダルで来る(結局、靴でも
長靴でも水が入るんでサンダルでも良いのだが、蛇を踏んじゃう人は直に噛まれる
んでサンダル禁止)んだけど、今回は長靴来たんで問題なし。
Σ(゚(Д)゚ ) はや!!! もう看板設置している方が・・・ありがとうございます・・・と思ったら、ブログを彼方此方読んで回ったところ、これは去年には設置し
ていたようで、マジックで書かれたメッセージは先週来た人が注意事項として書き込んだようだ。
(文字の部分を読める程度に拡大して、写真の右下へ貼り付けてみた)
6/9
ツリバシ
半分落ちて渡レズ
渡河危険
というメッセージであった。
ヾ(≧(∀)≦)シ
それを承知で来ました!(爆笑) 9:22
ハッキリ言って、無事に渡りきって、無事に掃除を終え、無事に入浴して、無事に車まで戻って、無事に家に帰る気満々です!
ええ、壊れるのは分かってましたし、来る前に壊れているのを確認していましたし、全壊じゃないなら少しは期待してもいいかな?とか思っていたし、最悪の場
合は、ルートを探して川を超える気でも居ました。その為のロープも用意しましたし、最悪の場合は、ロープにいくつもの結び目をつけて一番丈夫そうな木に縛
りつけて川に下りてから、対岸の木に結んでしまおうとも。その為の60mです。 |
何とかしようと思えば何とかなるかも知れないし、やるだけやってダメなら諦めるのもまた勇気だと思う。
だけど、一番大事なのは、「決して無理を承知で強行してはいけない」
ということだけ。
ということで最初で最後の難関に・・・ 9:34
最初の難関です・・・え?単管
の小さいほうですか?・・・
最悪、川を漕いで渡れば済むので難関に入りませ
ん!。(キッパリ)
ただ、石
がとても滑りやすく危険です。ド素人は大怪我の元ですからスパイク付の靴など一丁前の格好で来ましょう。
あと、滑って頭から落ちるようなら素直に川を漕いで渡りましょう。落ちてからじゃ遅いし、過信は禁物。
オラは川を渡りました。長靴にたっぷり浸水してしまったのは言うまでもないけど、長靴が裂けて浸水しちゃったので「もうどうでもい
い」状態。
というか、写真の説明ですな。
はい、一番手はシドさんです。
たぶん、一番体重が軽いと思われます。スレンダーです。オラも痩せたいです。
シドさんは、崩れたほうに足をかけて、ワイヤーを潜りながら渡りました。右側内ルートで1分掛かったか掛からないかくらいです。
次にオラが名乗りを上げました。
重量級です。体重が100キロ以上あります。
さて、一番身軽な人がサクサク渡った後は、一番重い人が橋の強度を確かめる番です。オラが渡れるのなら他のオラより軽い人も渡れます。 まず、オラの体重で橋が悲鳴を上げるかを確認。メキ!とかバキ!とか悲鳴を上げたら即時後退です。
|
とりあえず、左側の手摺が切れている所まで進んでから、橋の左側外に身を乗り出します。
そして残っている左の手摺に捕まりながら、足場の単管の強度を確認しつつ、耳を澄ましながら、ササササっと真横に移動。渡りきる手前でまた手摺が切れてい
るので、そこから橋の内側に移動。あとは地に足が着くのでご自由に・・・
ワイヤーと単管およびクランプ部分は意外と影響が無く、事前にルート取りを決めていたこともあり左ルートから左の手摺に掴まって30秒ほどで渡れました。
オラ的には問題ない関門でした。
続いてプンタさんとクーネイさんがオラと同じルートで渡りました。左外側のルートは意外と渡りやすかったそうです。
※
しつこいようですが、心構えのある集団なのでクリアしていますが、危険な
ので本来は渡るべきではありません。
ちなみに、これく
らい傾斜してます 9:
37
重量級のあおもりくまに渡れた
んだから余裕とか思うなかれ。分かりやすいように、こんだけ傾斜してるってのを載せよう。
高所恐怖症の方は渡る前にギブアップだろうし、運動神経が切れているひとはやめたほうがいい。
どうしても渡るというなら右から転げ落ちるか、左から踏み外すか好きなほうを選べばいい。
ただし、下は川で増水していて、落ちれば流されます。ちなみに・・・
落
ちても大した高さではないけど、落ちた後に大怪我で済むかどうか・・・
それにどの程度で壊れそうかって予測ができなきゃ、渡っている最中に橋ごと落下ということも考えられる。
一
応必要ならとロープを用意したのだがロープを頼りにされると逆に危険かもしれないのでロープは掛けてこなかった。
ロープを信用して、それで怪我でもされたらオラが文句言われそうだ。
「ロープを信用したのに!ロープを設置したヤツが悪い!」とか頭のおかしい人種って居るし。
持って
行ったロープは藤棚と化している奥の木の浴槽の柱を固定するために1本。予備として1本置いてきた。
非常時に使うといい・・・というか、その非常時が起きては
困るんだけどね。
完全に
進入禁止にされてしまうと、ここを訪れることを楽しみにしている野湯&秘湯マニア全員に迷惑が掛かるんだからねっ!。
ツンデレっぽく言うとこうだ
べっ・・・べつに皆に来て欲しいから掃除してるんじゃ無いんだからねっ!
野湯は掃除してから入るのが当たり前なんだからぁぁぁ~~~!!!
というか・・・
自
分を守れるのは自分だけ。そんな大人なアナタ限定!w
ちなみに、ここで言う大人とは年齢の多少や見た目のことではありません。正しい判断ができるひとです。
とかまぁ、そんな感じで渡りきったのですが、例の建物の周りには部材が散乱してて、しかも錆びた釘が出ているものもあった。
くれぐれも足元に注意だ。釘を踏み抜いたら破傷風で死ぬかも知れないんだし、こういう所にわざわざ危険を冒して来るんだから最後まで気を抜かないこと。
あと、瓦礫の間にヘビとか居るかもしれないし、屋根の部材とか散乱しているけど、その上を確かめもせずに渡ると踏み抜いて落ちるかも知れない。
ある意味
で、臆病になるってことは自分を守ることにも繋がるのだよ。
慎重さと臆病ってのはある意味で近いのかも知れない。
ただ、勇気と馬鹿ってのを比較するとなると検証が必要になりそうだけど、少なくとも、無謀と勇気は別物にちげーねーだよ。
ということで目的の
浴槽に到着!
(9:42)
分かりにくいかも知れないが、底のオレンジ色と緑色の物体は、鉄バクテリアと温泉特有の藻で、大量の枝葉と一緒に浴槽にたっぷり。
こりゃ本当に今年初めて
の掃除のようだな。と全員の意見が一致。掃除のし甲斐がありそうだ(苦笑)
分かりやすく、浴槽の端っこを撮影。どうだ!ばっちいだろう。ドブみたいな匂いがプンプンしてたぞ。
さて、やりますか・・・
掃除の仕方はオラのまとめサイトにあるので参考に。
徹底してブラッシングして藻とバクテリアを洗い落とすこと30分くらいかな?
湯が溜まるまで小一時間というところか。
ちなみに・・・湧き出し口付近と内湯だった場所
この豊富に湧き出るお湯がうちの風呂の蛇口にワームホールで繋がっていたら・・・(*´Д`)=3
もう・・・見るも無残な・・・
奥に建物の屋根が見えるけど、オラの顔まで来るヤブに断念・・・ヤブ蚊も凄いし・・・泥濘で足も取られる・・・
木製の湯船は掃
除完了 岩風呂に取り掛かる
シドさん、クーネイさん、プンタさんは下の岩風呂の掃除に取り掛かっていた。
あっちはオラでも敬遠したくなる掃除の難所で、今回はオラも後から砂の排出を手伝ったが、その前に藤棚の補修を少しやった。
岩風呂の掃除の様子はオラは撮っていないので、シドさんのブログを見て欲しい。
とにかく、あの岩風呂の掃除は道具を工夫しないと効率化できないな。
とか言ってる間に・・・という程ではないが、おそらく上の風呂の5倍以上の労力を要したのではないかというくらい疲れた。
というか、オラは最後の十分の一しか岩風呂の掃除を手伝っていないけど、たぶん、オラが一人でいつも上の風呂を掃除する労力の5倍の疲労をその最後の10
分の1に感じた。
で、その後は上から流れて来るお湯の方が適温なので、そっちを堰き止めて岩風呂に流れを変えた。
岩風呂にある源泉はめちゃくちゃ熱いんで、あんなの入れたら入れない。
下
の掃除が終わるころには上の温泉は頃合であった 11:29
さて、入浴可能になった状態で記念撮影を開始した掃除屋ご一行。
12:00
水曜(6/21)くらいまでは掃除しなくても入れると思うけど、それ以降は掃除しないとすぐに藻とバクテリアが大繁殖してドロドロになるから、置いていっ
た掃除用具を駆使して掃除してくれたまえ。 ここまで掃除すれば2回目以降の掃除など造作も無いことだ。
た
ぶん、また来る! 12:01
来
たんだから無事に帰るのが使命である。無事に来て無事に帰る。
これは山での基本であり、何かあったらヘリコプターでも呼べばいいとおもったら甘
い!!
ここ、完全に携帯電話の圏外ですから。その上で危険を正しく理解して、正しく状況を把握。
もっとも危険の無い方法で挑んで、怪我も無く来て帰
る。
難しいように思えるが簡単でもあり、逆に簡単なようで難しい。
自分の不注意で怪我をしたり、山を甘く見て落石や倒木に撲殺されたって、誰のせいでもない。自分のせい。
その辺のことを分かっていない連中が青森市を訴え
て城ヶ倉渓流遊歩道を通行不可能にしてしまった事件(事故ではない)が記憶に新しい。
あ
れは事件ですらないのかも。単に自分の不注意で落石に当たって死んだのを行政のせいにして、なぜか裁判官が原告を勝たせてしまった。
たぶん、遊歩道を管理して
いるのが青森市だってんだから、危険なら歩かせなきゃいいじゃんとか思っているんだろうけど、
「山に安全な場所なんて最初っから
無いんだってば!」
「誰かが非常識なことをすると、そこを利用する皆に迷惑が掛かる」
というのが山菜採りのオ
ラの意見であるし、大抵の山のベテランはそう思う。
慣れた人でさえ軽々しく行動しないような場所であるのに、全くのド素人が無防備で山に入ると色々と予期しないことが起きる。
予期しないというのは、経験が無いから予期できないのであって、オラ達のような山に慣れた人間は逆に「ここは危ないよな」とか、「ここはやめてアッチを通
ろう」とかちょっと考えるだけの余裕がある。
で
も、素人はそういう経験値が無いので、いきなりド派手に怪我をしたりする。つまり想定外のことが起きても受身すら取れないのである。もしものときに何を優
先
するべきか。その時の安全性はどのくらいだとか、最悪の場合、どうするのがベストか・・・。
そこまで考える人と、そうじゃない人。この違いはもはや比較にならない。
結局、山を舐めるとしっぺ返しを受けるってことだよね。
名残惜しいながらも・・・ 12:
10
さらば、田代元湯!。 たぶん、また来る(笑) ヾ(≧(∀)≦)シ こんどはゆっくり漬かるぞー! (ブユが邪魔しなければ)
写真の中央に人が居るのが分かるかな?。これがオラ的なルート。左の外側を通る一番負荷が小さいところ。
まぁ、ここから車まですべて登り。
オラは疲れて3回転んで、1回滑落しかけた(笑)。傷はオトコの勲章だぜぇー! ヾ(≧(∀)≦)シ 生傷すげーんですけど!
もう、息も絶え絶えで死にそうだったね。運動不足がモロにここにきて出た。明日は起きれないんじゃないかと。
(翌日の感想として、意外と大丈夫だった・・・が、部分的に節々が痛い・・・たぶん普段あまり使わない部分を
酷使したからか?)
そのまま上まで登ってから、みんなは青森市内にラーメン食いに行ったけど、オラは車の後部座席で身動きとれず。
だって、雨で滑る上に獣道が崩れているところが多数あり、踏ん張らないと簡単に川に落ちそうな場所がてんこ盛り。
沢を抜けてから川沿いの獣道なんかごっそり削れて斜面を歩いているような状態だったぞ。
みんな登るの早いぞぅ!(苦笑) (;´(Д)`)=3 ぜぇぜぇ・・・し・・・死ぬ・・・実は・・・↓
※息切れの原因が分かりました。「突発性ぜんそく(発作)」だっ
たそうです。
なるほど・・・そりゃ異常に苦
しいわwww ホ
ント、死ぬかもしれなかった状態ときたもんだ(爆笑)
こういうときはパニックになったらオシマイ。落ち着いて深呼吸。酸素が足りないんだから動かず酸素を吸収する。
※逆に過呼吸に陥った場合はビニール袋などで自分で自分の呼気をアンパン(スーハー)してくれ
30分ほど車の中で
くたばってました・・・
深呼吸を続けること30分。全身に酸素がようやく行き渡ったところで銅像茶屋に移動。
ここで定番の津軽の伝統「生姜味噌おでん」を食って、市街地まで降りてからいつもの出光で汚れたクマ号を撥水洗車して帰宅。
”るるぶ”で登録してあるGoogleマップの銅像茶屋の位置情報に間違いがありますので注意してください。 | 大きな地図で見る |
帰宅後は大雑把な感じでこのページを作成し、その後、何度もここを加筆修正しています。
繰り返し
言ってシツコイようだけど、注意点だよ!
田代元
湯への踏破は現状でもかなり難易度が上昇しています。
今日の時点で10段階評価で7か8くらいの難易度でしょう。
(オラ的には5くらい。行きよりも帰りがバテ
るって点で・・・5にしている)
橋
が2つとも信用できない状態ですから、行ってみないと強度確認ができない。
「ここまで来たんだから無理しても入る」と
か思わない方がいいでしょう。安全性など
皆無です。
真面目な話。
素人だけで行った場合における生命の保証はできないし、誰も保証なんてしてくれない。
土地の所有者が安全の保証ができないと書いてる看板は橋が崩れる前の話だからね?。
橋が崩れているのを所有者が見たら「立
ち入り禁止」って文字に書き換わるだろうなぁ。
「うっかり」とか、「つい」とか、「渡れるだろう」とか、「この程度」とか「落ちても大したこと無い」と思うのは厳禁。
それ
に、絶対に1人ずつ渡ること。とりあえず、100キロ超のオラが今日大丈夫だったとしても、明日以降の保障はできないし、行くことを薦めたりはしません。
むしろ、「絶対に無理をしない人」限定で行くだけ行ってみては?というレベル。
クマもヘビもカモシカも毒虫も怖くないし、対処もできるし、川に落ちたって
すぐに岸に辿り着ける人。
誰の世話にもならないし、誰にも迷惑をかけないって自信とそれを裏付ける技量のある人だけ行ってください。
田代元湯の
「よくある質問」っぽい感じで
Q1:クマ避けとしてラジオは
有効ですか?
A1:
ラジオの電波状態=悪い。車が入れる場所でも電波状態が悪い。獣道では殆どダメ。
ELPA ER-21TN(高感度12バンドラジオ)を使用して検証してみました。(2012/06/24)
AMラジオはNHKが車を降りてから温泉まで受信できます・・・が、AMは本体の向きで受信感度が変化するので常に鳴っている訳ではない。
FMラジオは温泉付近ではNHKが雑音交じりでかなり高い受信感度を得られます。FM青森は電波が弱いですが聞き取れます。
ただ、FMはロッドアンテナを伸ばしていないと聞けないので、獣道を通るときに倒木の障害物が結構あるので引っ掛けるかも。
短波は一応受信できるけど、これは季節や天候、時間に左右されまくりなので安定した受信は不可能。
で、あるからして・・・
携帯か音楽プレイヤーに外部スピーカーって手がありますぞ。
リュックの網の部分にパッシブスピーカーを挟んで、最大ボリュームで。
ただし、他の人が野湯を堪能しているときは切りましょう。
それに自分の好みじゃない音楽を聴かされるのは苦痛です。
自然以外の音を聴きたくないでしょうからね、こんな山奥じゃ。
Q2:携帯電話は使えますか?
A2:
全くもって論外です。圏外です。秘境です。そんなもん使えません。衛星電話ならどうだろう?
つまり、助けを呼べません。無線機もどうだろう。思いっきり谷間ですからね。
谷間も真っ直ぐじゃないですから電波の特性としては殆ど届かないんじゃないかと。
「足が折れた!背骨が折れた!クマに襲われた!カモシカに蹴られた!マムシに噛まれた!歩けないよー!助けてー!」
と電話を掛けようにも電波が届きません。救助なんて最初からあてにしないでください。
来たら最後、自力で帰るつもりで来てください。ナイフとタオルがあれば足の骨折とヘビに噛まれた部分を縛れますよ。
木の枝とかをうまく使って固定するなり、毒が回らないように縛ってください。
助かっても片足を切断する場合もあるし、最悪の場合死にます。
それが山です。それが自然です。それが普段、人の踏み入らない場所へ立ち入るということです。
その覚悟無くして山には入れませんし、入ってはいけません。ここは街中の温泉じゃありません。一般道沿いの野湯じゃないです。
Q3:何かあった時、だれか助
けてくれそうな人は居ますか?
A3:
運が良ければ現れるかも?人よりもクマが先に来なければ良いけど、クマが来なくても幽霊なら来るかも?
つまり、こんな山奥の辺ぴな所にわざわざ好んで来るようなマニアくらいのものです。
かといって助けてくれるかは別ですが、帰りに助けくらいは呼んでくれるでしょう。何せ登るのに一苦労です。
人を背負って登るのは骨が折れます。足場の悪い斜面を歩き、橋は万全じゃない。数箇所倒木があって、リアル障害物リレーです。
あすこから人を担いで工事用道路まで登れるのは自衛隊かレスキューくらいでしょう。
ヘリが着陸できる充分な広さや平らな地面がありません。霧が濃かったり天候が悪ければすぐには無理でしょう。
廃墟の奥の方の広場ならホバリングできそうですが。ヘリのローターが木に当たらなければ降りれるかも知れません。
でも、助けを呼べれたら・・・の話です。全て悪いほうに考えてから行きましょう。
ブログを探索しても、ここの記事を書いている人の頻度はそんなに多くはありません。
運がよければ当日か翌日。悪ければ数日(車が同じところに何日もあれば工事の人が不審に思うかもしれないってレベル)で誰か来るかも。
それでも貴方は田代元湯に入浴しますか?
この山奥の不便で危険が多い場所を市街地と同じような考えで歩いてたら死ぬかも知れないってこと。
だって、ここは人が気軽に来るような場所では無いのだから。
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本館である あおもりくま総合研究所の方だけ加筆修正してあります。
このページは訪問日にアップしてから後日、必要に応じて加筆修正しています。また、日付が近い再訪の情報はページに直接加筆しています。